歯が欠けやすい人には原因がある?特徴や治療法を解説
2025/05/20

こんにちは、大田区中央(池上・大森)の歯医者、谷歯科クリニックです。
硬いものをかんだり、何かにぶつかったりしたことが原因で歯が欠けてしまった場合、見た目の問題だけでなく、食事や会話がうまくできなくなるなど、さまざまな問題が起こります。
また、虫歯のリスクが上がったり、治療費がかさんでしまったりというデメリットもあります。
歯は、一度ダメージを受けると元の健康な歯に戻すことは基本的にできません。
だからこそ、欠けやすい歯の原因を理解し、できる限り予防をすること、トラブルに見舞われた場合にどのように対処すればいいのかを知っておくことは重要です。
歯が欠ける原因、その特徴、治療法について解説します。
歯が欠ける原因
外傷

歯が欠ける大きな原因の一つが「外傷」です。
外傷の主な原因としては、スポーツ中のボールや装具などの顔への直撃、激しい接触プレイ、転倒や交通事故などがあります。
こうした外傷によって歯が欠けた際に大切なのが、できるだけ早く歯科医院を受診することです。
外傷による歯の損傷は、歯の内部にまで深刻な影響が及ぶこともめずらしくありません。
特に歯根が割れると、治療には時間がかかり、その間にも感染症のリスクなどが高まるため、早急な対応が求められます。
虫歯

強い衝撃などを受けたわけでもないのに歯が欠けたという場合、その歯は虫歯になっている可能性があります。
虫歯によって象牙質が溶かされた結果、歯が脆弱になり、少しの衝撃でも欠けやすくなってしまうのです。
歯の表面を覆うエナメル質は硬い組織ですが、中の象牙質はやわらかい組織です。
その象牙質が虫歯になってしまうと、硬さのある食べ物をかんだだけでも歯が欠けたり割れたりする可能性があるため、そうなってしまう前に虫歯治療をしておくことが大切です。
酸蝕歯

酸蝕歯は、酸性の食品や飲料を頻繁に口にすることで引き起こされる、歯のエナメル質が徐々に溶け出してしまう状態です。
酸蝕歯になると、歯はツヤを失って黄ばんで見えるようになり、もろくなります。
冷たいものや熱いものに敏感になるため、食事が苦痛に感じることもあります。
酸蝕歯の進行を防ぐためには、酸性の食品を摂取した後には口をすすぐなど、日ごろからの意識的なケアが必要です。
歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりも、歯が欠ける大きな原因です。
これらの行為は歯に自分の体重の何倍もの力をかけるため、歯が欠けたり、割れたりしやすくなります。
特に、目が覚めた時にあごが疲れている、歯が痛むといった自覚がある場合は、夜間に無意識に歯ぎしりや食いしばりを行っている可能性があります。
一度歯科医院で診てもらうとともに、マウスガードの使用なども検討しましょう。
歯がもろくなる原因
歯ぎしり・食いしばりの習慣がある
前述したように、歯ぎしりや食いしばりの習慣は歯をもろくしてしまう大きな要因です。
日々歯をかみしめすり合わせる行為を繰り返してしまうことで、歯や顎関節に過剰な負荷がかかり、歯が徐々にもろくなってしまいます。
酸蝕歯になっている
頻繁に酸性の飲み物や食べ物を摂取する習慣がある方は、注意が必要です。
この状態が進行すると、次第に歯が薄くなり、光を当てると透けて見えたり、黄ばんで見えたりするようになります。
初期段階で症状に気付いた場合には、フッ素を含む歯磨き粉やジェルを使ってエナメル質を補強することで改善が期待できます。
歯が欠けた時の注意点
歯に触らない
歯が欠けた際に重要なことは、欠けた部分に触らないことです。
舌や指で触れてしまうことで、細菌が繁殖したり、欠けが広がったりする可能性があります。
欠けた歯は捨てない
欠けた歯の一部を見つけた際には、捨てずに歯科医院に持っていきましょう。
欠けた部分が大きい場合、その破片が修復に役立つことがあります。
欠けた歯は、生理食塩水や牛乳に浸して一時的に保存するようにしてください。
速やかに歯科医院を受診する
歯が欠けた場合、できるだけ早く歯科医院を受診することが重要です。痛みがなかったとしても、欠けた箇所から神経が露出している場合、感染のリスクがあります
。歯を失うことを防ぐためにも、早期の診断と処置が肝心です。
歯が欠けた際の治療法
欠けた歯の接着
歯が欠けた場合、破片の保存状態によっては接着を試みることが可能です。
歯科医院にて、専用の接着剤を用いて治療します。
市販の接着剤では感染リスクがあり、その後の治療が難しくなる可能性もあるため、自力で接着するのは避けましょう。
詰め物治療
欠けた部分が小さい場合、「レジン充填」と呼ばれる治療法が用いられるのが一般的です。
この治療では、歯科用プラスチックのレジンを欠けた部分に充填し、紫外線によって硬化させて形を整えます。
レジン充填は、大きく歯を削る必要がなく、欠けた部分のみを修復するため、残った健康な歯をそのまま生かせるというメリットがあります。
しかし、レジンの強度はやや低いため、長く使用するうちに再度欠けてしまう可能性があります。
かぶせ物治療
欠けが大きく詰め物では不十分な場合には、かぶせ物を使って治療を行います。
保険診療の場合、通常は金属を使用しますが、見た目やアレルギーのリスクを低減したセラミックや樹脂でできたかぶせ物をすすめられることもあります。
それぞれの素材の特徴や費用について、しっかりと歯科医師に確認したうえで選択することが重要です。
根管治療
歯の神経が露出している場合や、虫歯が進行してしまった場合には、根管治療が必要となります。
根管治療により、痛みの原因となった神経を取り除いて内部の感染を防止し、さらなる歯の損傷を防ぎます。
治療後は、かぶせ物を装着して強度を保ちます。
ただし、虫歯による損傷があまりに大きい場合などは、抜歯が必要になることもあります。
その場合は、抜歯後に部分入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療が必要になります。
まとめ

歯が欠ける原因には、外傷や虫歯、酸蝕歯、歯ぎしりや食いしばりなどがあります。
歯を健康に保ち、長く使うためには、定期的な歯科検診やセルフケアが不可欠です。もし歯が欠けてしまった場合には、できるだけ早く歯科医院を訪れ必要な処置を受けましょう。
そうすることで、歯を残せる可能性を高めることができます。
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