失敗やトラブルはなぜ起こる?インプラント治療を安心にする対応策
2024/11/20
こんにちは。大田区中央(池上・大森)の歯医者、谷歯科クリニックです。
「インプラント治療を検討しているけれど、不安があって踏み切れない」という声を、これまで何度も耳にしてきました。
「失敗したらどうしよう」「トラブルが起きたら…」そんな思いで迷っている方は、決して少なくありません。
お口の健康を取り戻すために前向きに治療を考えているからこそ、その分リスクに対しても慎重になるのは、とても自然なことです。
当院では、患者さま一人ひとりの不安をしっかりと受け止め、安心して治療に臨んでいただけるよう努めています。
この記事では、インプラント治療の失敗やトラブルについて、具体例や原因、そしてそれを防ぐために当院で取り入れている最新技術についてわかりやすくお伝えします。
不安や疑問を解消する一歩として、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
インプラント治療の失敗・トラブル
1. インプラントが定着しない(オッセオインテグレーション不全)
インプラントが成功するためには、手術後に骨とインプラントがしっかり結合する「オッセオインテグレーション」というプロセスがとても重要です。
しかし、以下のような理由でこれがうまく進まない場合があります。
主な原因
骨密度の低下
骨粗鬆症などにより骨が弱いと、インプラントがしっかり固定されないことがあります。
埋入時の圧力や振動の影響
手術時の力加減が適切でないと、骨がダメージを受けて結合が妨げられる可能性があります。
血流の低下
喫煙や糖尿病などが血流を妨げることで、骨の治癒能力が低下します。
骨移植の適合性の問題
骨移植が必要な場合、移植された骨がインプラントと合わないことがあります。
当院の対策
当院では、CTを用いて骨密度や状態を精密に評価し、必要に応じて骨造成(自分の骨・あるいは人工的な骨補填材を充てんし骨を再生させる手術)にも対応しておいります。
骨の環境を整えて成功率を高めています。
2. 感染症(インプラント周囲炎)
インプラントの周囲が炎症を起こす「インプラント周囲炎」は、放置すると骨が吸収され、インプラントが不安定になります。
次のような要因が影響します。
主な原因
術後の清掃が不十分
術後のケアが不適切だと、細菌が増殖して炎症を引き起こします。
喫煙や免疫低下状態
身体の防御力が低下していると、感染のリスクが高まります。
手術中の無菌管理が不十分
滅菌環境が不徹底だと、細菌が侵入する可能性があります。
当院の対策
当院では、オペエリアを完備し、治療中の感染リスクを徹底的に抑えています。
また、術後には患者さまが実践しやすい清掃方法を丁寧にお伝えし、定期検診で早期発見・早期対応を行っています。
3. 神経損傷や周囲組織へのダメージ
特に下顎では、インプラントが下歯槽神経に近い位置に埋入されることがあります。
この神経が損傷すると、痺れや痛みが続く場合があります。
主な原因
解剖学的構造の見落とし
骨内に通る神経や血管の位置を正確に把握せずにインプラントを埋入した場合、損傷のリスクが高まります。
術前の診断不足
骨の厚みや神経の位置を正確に評価せずに治療計画を立てると、インプラントが神経に過度に近づく危険があります。
施術中の精度不足
手術中に埋入角度や深さが適切でない場合、神経や周囲組織に直接的なダメージを与える可能性があります。
施術者の経験不足
経験の浅い施術者による治療では、解剖学的な知識や技術の不足からリスクが高くなる場合があります。
当院の対策
当院では、当院の施術者は、国内外での専門的な研修を受け、最新の治療技術を習得しています。
また、骨密度や神経の位置を三次元で正確に把握するためにCTスキャンを使用することで解剖学的なリスクを事前に予測し、治療計画に反映しています。
また、X-Guide(エックスガイド)システムを活用し、手術中に神経の位置をリアルタイムで確認しています。
これにより、リスクを最小限に抑え、安全な治療を実現しています。
4. インプラントや上部構造の破損
インプラント自体は耐久性が高いですが、過剰な噛む力が加わると破損することがあります。
当院の対策
治療計画の段階で、噛み合わせを詳細に分析し、力を分散できるように設計しています。
さらに、強度の高いジルコニア製の上部構造を使用することで、耐久性を向上させています。
トラブルを防ぐための最新技術について
インプラント治療は精密さが求められる医療行為です。
当院では、患者さまの安心と安全を第一に考え、最新のデジタル技術を積極的に活用しています。
治療のリスクを最小限に抑え、成功率の高い治療を提供しています。
1. CTスキャン(コンピュータ断層撮影)
インプラント手術を行う前に、骨の状態を詳しく把握することが非常に重要です。
CTスキャンを使用することで、骨の密度や形状、さらには神経や血管の位置を三次元で精密に確認することができます。
手術の精度が向上
事前に神経や血管の位置を正確に把握することで、重要な組織を傷つけるリスクを大幅に減らします。
特に、下顎のインプラントでは、下歯槽神経の位置を正確に確認することが必須です。
骨の質も評価可能
骨の密度が低い場合、骨補填材や骨移植が必要になることがありますが、CTスキャンを使えばその判断がより的確になります。
患者さまのメリット
CTスキャンによって得られた情報をもとに、治療計画を緻密に立てるため、より安全で安心なインプラント治療を受けられます。
2. X-Guide(エックスガイド)インプラントナビゲーションシステム
プラント治療" width="780" height="600" class="aligncenter size-full wp-image-13595" />手術中のナビゲーションを可能にする画期的なシステムです。
リアルタイムでインプラントの位置や角度を確認しながら手術を進めることで、ミリ単位の精密な治療が可能となります。
リアルタイムでの確認
神経や血管の位置、骨の厚みなどを画面上で確認しながら手術を行うため、非常に安全です。
誤差を最小限に抑える
従来の手術では経験に頼る部分がありましたが、X-Guideを活用することで、インプラントを埋入する角度や深さを正確に調整できます。
患者さまのメリット
「ちゃんと安全にできるのだろうか」といった不安をお持ちの方にも、デジタル技術による客観的な安全性が担保されるため、より安心して治療を受けていただけます。
3. 口腔内スキャナー
従来の型取りでは、印象材(粘土のような素材)を使って歯型を取っていましたが、口腔内スキャナーはその代わりにデジタル技術を用います。
歯やお口の中を光でスキャンし、瞬時にデータを取得します。
精度の向上
デジタルスキャンにより、わずかな形状の違いも捉えることができるため、インプラントの上部構造(歯冠部分)の製作精度が向上します。
患者さまの負担軽減
従来の型取りは苦手な方も多いですが、口腔内スキャナーなら短時間で型取りが完了し、違和感を感じにくいです。
患者さまのメリット
型取りが苦手な方でも安心して治療に臨めるようになり、完成度の高いインプラント治療が実現します。
安心して治療を受けていただくために
インプラント治療は高精度な検査と設備によるサポートが不可欠です。
当院では、これらの最新技術を駆使して、安全で快適な治療を心がけています。
不安な点やわからないことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
スタッフ一同、患者さま一人ひとりに寄り添った治療を提供してまいります。
谷歯科クリニック :https://tani-dentalclinic.jp/
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